フランドル地方のベギン会修道院群

フランドル地方のベギン会修道院群

ベルギーにはたくさんの大聖堂が点在しており、その中の一つに「フランドル地方のベギン会修道院群」があります。

この世界遺産はフランドル地方にある十三件の修道院を包括したものです。

「ベギン会」というのは日本人には聞き慣れない言葉なのですが、ベルギーでは「女子修道会」のことを指しており、「フランドル地方のベギン会修道院群」は女性のみが参加した修道会の拠点となった場所が主に保存されています。

これらの世界遺産は数が豊富なのですべてを見学していくのはやや困難だと言えるのですが、とにかくすべての修道院の保存状態が驚くまでに良好なので、世界各国の大聖堂を観てまわっているのであれば必ず観るべき文化遺産です。

キリスト教徒でなかったとしても、ここまで美しい宗教美術は稀に見る物なので、あまり興味のない方でも感動できるスポットになっています。

とはいえ、あくまでも修道院なので、内部も非常に質素になっていますし、広い修道院であっても、その中を覗いてみると想像以上に普通だったりするので、豪華絢爛なものをイメージしていくと予想を裏切られる筈です。

しかし、華美な装飾がなくても十分に美しい世界遺産なので、最低限の暮らしの中に溢れる美を目の当たりにしたいのであれば、フランドル地方のベギン会修道院群の世界遺産はまさにうってつけです。

オードリーヘップバーンの「尼僧物語」のロケ地に使われたこともある世界遺産なので、静謐で純度の高い美しさに触れたい方にもかなりおすすめの場所だと言えます。

また、この世界遺産は1245年に、フランドル伯夫人という人が企画・設立したのですが、当時の彼女たちの生活は今とは考えられないほど静かで上品なものだったので、「自分の今の生活がどれだけ贅沢か」ということもよく分かる世界遺産です。

ただ迫力のある自然遺産などよりずっと、心の勉強になるので、「最近何となく心に余裕がない」という方も、この世界遺産を観光しながら、心の平穏を感じてみてください。

もちろん、ただ単に世界遺産を楽しみたいという気持ちで観光しても十分楽しめる筈なので、ベルギーの世界遺産に興味のある方全員におすすめしたい主要なスポットです。

宗教美術だけではなく建築様式もベルギーならではのものですし、建築美術を勉強している方が行くとまた違った目線から見学できると思われますので、ベルギーの文化に触れたい方はフランドル地方のベギン会修道院群を観光してみてください。